
建設業界ではよく聞く話です。
「若手が入っても、3年もたない」
「最近の若いのは続かない」
でも、本当にそうでしょうか。
若手職人が辞めてしまう原因は、
根性不足や甘さだけではありません。
むしろ多くの場合、
辞める理由は、本人の中でかなり“現実的”です。
理由①「仕事がきつい」より「先が見えない」
確かに現場仕事はきつい。
それは、若手も最初から分かっています。
それでも辞めるのは、
この先どうなるのかが見えないからです。
・何年で一人前になるのか
・給料はどう上がっていくのか
・どんなポジションを目指せるのか
これが説明されないまま、
「とにかく覚えろ」「見て盗め」だけが続く。
ゴールが見えない努力は、
どんなに頑張れる人でも、心が折れます。
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理由②「怒られる」より「認められない」
若手は、怒られること自体には案外耐えます。
本当にしんどいのは、
何をやっても認められない状態です。
・できて当たり前
・失敗した時だけ怒られる
・良くなった点は誰も見ていない
これが続くと、
「ここにいても意味がない」
そう感じてしまいます。
理由③ 教え方が“時代に合っていない”
「俺の若い頃はな…」
この言葉、悪気はなくても、
若手には響きません。
今の若手は、
・なぜそうするのか
・何が正解なのか
理由を知りたい世代です。
怒鳴る、放置する、
分からないまま作業させる。
これでは、
成長を実感できず、辞めてしまいます。
理由④「人間関係」より「居場所がない」
若手が辞める理由として、
人間関係が挙げられることは多いです。
ただし本質は、
仲が悪いというより、
自分の居場所がないと感じること。
・話しかけづらい
・相談できる人がいない
・ミスすると孤立する
現場で孤独を感じると、
仕事のきつさは何倍にもなります。
理由⑤ 成長より「使われている感覚」
若手が一番嫌うのは、
「使い捨てにされている」と感じることです。
・雑用ばかり
・危険な作業だけ任される
・教える時間はない
「育てる気がない」
そう感じた瞬間、
辞める決断は一気に早まります。
若手が辞めない現場に共通すること
逆に、若手が続く現場には共通点があります。
・小さくても成長を言葉にする
・3年後の姿を示している
・教える人が決まっている
・失敗してもフォローがある
特別なことはしていません。
人として向き合っているだけです。
若手が辞めるのは「逃げ」ではない
今の若手は、
「合わない場所に無理して居続けない」
という選択をします。
それは、
弱さではなく、
情報が多い時代の“判断力”です。
続けられる環境がなければ、
辞めるのは自然なことです。
最後に
若手職人が3年以内に辞める理由は、
根性や覚悟の問題ではありません。
・将来が見えない
・認められない
・育ててもらえない
この積み重ねです。
そしてこれは、
環境次第で、いくらでも変えられる問題でもあります。
若手が辞めない現場は、
決して楽な現場ではありません。
ただ、ちゃんと「人を育てている現場」です。
職人不足の今、
若手を失うことは、
未来を失うことと同じ。
この現実に向き合うことが、
業界全体のこれからを変えていきます。
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