
毎月、当たり前のように振り込まれる給料。
「今月もこれくらいか」
そう思いながら給与明細を見ている職人さんも多いのではないでしょうか。
では、一つ質問です。
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あなたは今の給料が、自分の技術や経験に本当に見合っていると思いますか?
「経験10年だからこれくらい」
「この業界ならこんなもん」
「会社員だから仕方ない」
そう思っているかもしれません。
しかし、その給料が適正なのかどうかは、今の会社だけを見ていても分かりません。
もしかすると、あなたが当たり前だと思っている技術や経験を、もっと高く評価してくれる会社があるかもしれないのです。
同じ「職人」でもスキルはまったく違う
建設業界では、「経験年数」が評価の一つの基準になることがあります。
経験3年。
経験5年。
経験10年。
もちろん、経験年数は重要です。
しかし、「経験10年の職人」なら全員が同じ能力でしょうか。
決してそうではありません。
一人で現場を任せられる人もいれば、決められた作業を中心に行う人もいます。
図面を読める。
段取りができる。
資格を持っている。
後輩を指導できる。
職長として現場をまとめられる。
元請けとの打ち合わせができる。
安全管理まで任せられる。
同じ経験10年でも、「できること」には大きな差があります。
本来であれば、その違いが評価や給料にも反映されるべきでしょう。
ところが現実には、
「経験○年以上なら日給○円」
「勤続○年だから月給○万円」
というように、大まかな基準で給与が決まっている会社もあります。
その結果、能力の高い職人ほど、自分の価値と給料にズレが生まれてしまうことがあります。
「できて当たり前」になっていませんか?
長く同じ会社で働いていると、自分のスキルを意識しなくなることがあります。
例えば、
図面を見て作業できる。
後輩に指示を出せる。
必要な材料を判断できる。
現場の段取りができる。
トラブルが起きても対応できる。
毎日やっている本人からすると、
「これくらい普通やろ」
と思うかもしれません。
しかし、会社が変われば、その「普通」が大きな価値になる可能性があります。
特に建設業界では、経験者を求めている会社が数多くあります。
未経験者を一から育てるには時間がかかります。
だからこそ、すでに技術を持ち、現場を理解している人材には大きな価値があります。
あなたが10年かけて身につけた技術は、10年という時間を使わなければ簡単には身につかないものなのです。
給料は「会社によって」大きく変わる
もう一つ知っておきたいのが、同じスキルを持っていても会社によって評価が違うということです。
例えば、ある会社では、
「それくらいできて当たり前」
と言われている技術が、別の会社では、
「その経験があるならぜひ来てほしい」
と評価されることがあります。
会社によって仕事内容も違えば、必要としている人材も違います。
職長が不足している会社なら、職長経験のある人材を高く評価するでしょう。
若手が多い会社なら、後輩を教育できるベテラン職人に価値があります。
特定の資格を持つ人が不足している会社なら、その資格自体が大きな強みになります。
つまり、職人の価値は一律ではありません。
「誰があなたを評価するか」によって、市場価値は変わるのです。
転職する気がなくても市場価値は知っておいていい
ここで、
「別に転職するつもりはないから関係ない」
と思う人もいるでしょう。
もちろん、今の会社に満足しているのであれば、無理に転職する必要はありません。
人間関係がいい。
仕事に慣れている。
会社から信頼されている。
家から近い。
働き方が自分に合っている。
給与以外にも会社を選ぶ理由はたくさんあります。
ただし、転職するかどうかと「自分の市場価値を知ること」は別です。
例えば今の会社で月給35万円だったとしても、同じ経験や資格を持つ人材を月給40万円、45万円で採用したい会社があるかもしれません。
それを知ったうえで今の会社を選ぶのと、何も知らずに、
「自分はこれくらいなんだろう」
と思って働き続けるのでは意味が違います。
自分の価値を知ることは、転職するためだけではありません。
これからの働き方を自分で選ぶための情報なのです。
自分のスキルを一度書き出してみよう
では、自分の市場価値を考えるために何をすればいいのでしょうか。
まずは、自分が「何年働いてきたか」ではなく、「何ができるのか」を整理してみてください。
持っている資格。
経験した工事。
扱える工具や重機。
一人でできる作業。
任されたことのある現場。
職長経験。
後輩の教育経験。
安全管理。
図面を読む能力。
顧客や元請けとの打ち合わせ経験。
書き出してみると、
「意外といろいろできるな」
と感じる人もいるはずです。
逆に、
「経験年数の割に、まだできないことが多い」
と気づくこともあるでしょう。
それも大切な発見です。
足りないスキルが分かれば、次に何を身につければ自分の価値が上がるのかが見えてきます。
「何年働いたか」から「何ができるか」へ
これからの建設業界では、職人不足が続く中で、一人ひとりの技術や経験がこれまで以上に重要になっていくでしょう。
そのとき必要になるのが、
「経験10年」ではなく、「経験10年で何ができるのか」
という考え方です。
資格を取った。
新しい作業を覚えた。
現場を任されるようになった。
職長になった。
後輩を育てられるようになった。
できることが増えれば、職人としての価値も高まります。
そして、その成長をきちんと評価してくれる会社で働くことができれば、給与や待遇も変わっていく可能性があります。
あなたの技術には、値段がある
職人の技術は、一朝一夕で身につくものではありません。
暑い日も寒い日も現場に出て、失敗し、怒られ、覚え、経験を積み重ねて身につけたものです。
その技術には価値があります。
だからこそ、
「昔からこの給料だから」
「この会社ではみんな同じだから」
「自分なんて大したことないから」
と、自分自身で価値を決めつける必要はありません。
大切なのは、
自分は何ができるのか。
そして、
そのスキルを必要としている会社では、どれくらい評価されるのか。
を知ることです。
今すぐ転職する必要はありません。
今の会社で働き続けるという選択も、もちろんあります。
ただ、一度だけ考えてみてください。
あなたがこれまで現場で身につけてきた技術、経験、資格、そして判断力。
その給料、本当にあなたのスキルに見合っていますか?
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